植樹式 クリスタル・パレス・ガーデン(ポルトガル)

1978年以来、ポルトガルのポルト市と長崎市は姉妹都市となっています。姉妹都市の象徴として、また原爆のことを記憶にとどめ、核兵器廃絶の戦いにおいて長崎市との連帯を表明するために、在ポルトガル日本大使館を通して、ポルト市から植樹の申込みがありました。植樹場所のクリスタル・パレス・ガーデンは、市内中心部で最大の庭園であり、庭園のまわりには、コンサートやスポーツの試合などが行われるスポーツパビリオン、アルメイダ・ガレット市民図書館、レストランなどがあり、ポルト市の美しい樹木や、湖を眺めながら散歩を楽しむためにやってくるポルト市民でにぎわう場所です。

植樹式に先がけ、2月には折り紙の折り方を知っている方が、小学校の先生に鶴などの折り方を指導し、その後、小学校では、指導を受けた先生たちがこども達に折り紙を教えていきました。また幼稚園のこども達には劇や影絵をつかって、原爆のこと、平和のこと、「サダコの物語」のことを先生方が教えていきました。約10校の小学校と5つの幼稚園で、たくさんのこども達が参加し、何日もかけて柿の木を迎える準備をしてくれました。

3月21日の植樹式当日は、600人以上もの市民が参加しました。こども達は「千羽鶴」の歌を歌ってくれました。市長の挨拶、海老沼先生のメッセージ、リスボンの日本大使館からのメッセージも紹介されました。また、3歳から10歳までのこども達が制作した折り紙や絵などの展示も同時に行われました。広い庭園に集まったこども達の代表が、自分の背と同じくらいのシャベルで柿の木に土をかけ、柿の木を植樹しました。
この日の植樹式は、ポルトガルの全国ネットのテレビや新聞で紹介され、こども達が折った千羽鶴はその後長崎市へ送られました。

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