植樹式 WHO本部

スイス・ジュネーブにある国連の専門機関・世界保健機構(WHO)の記念イベントとして、1998年4月~1999年にかけて国際美術展「意識の縁(ふち)」展が開催されました。そのオープニングに先駆けて、1998年4月18日、WHO本部前庭に「被爆柿の木二世」が植えられました。この植樹は柿の木プロジェクトが、この展覧会で里親募集を兼ねる展示を出品していたことをきっかけに、展覧会の企画者であったアデリーナ・フォン・フュルステンベルクさんを中心に実現したものです。
植樹式では、海老沼先生、海老沼仁美さん、WHOのクライセルさん(保険衛生・環境担当部長)によるスピーチに続き、長崎知事、長崎市長のメッセージも紹介され、長崎市長から「平和の鐘」が贈られました。苗木は集まってくれたジュネーブのこども達がそれぞれの手にスコップを持って植えてくれました。植樹の後、アデリーナさんの呼びかけでイタリアから駆け付けてくれたアメリカ人バイオリニスト、マイケル・ガラッソーさんが「柿の木のためのオリジナル曲」(作曲:同氏)をバイオリンで演奏してくれました。繰り返されるメロディが美しく、変化していくこの曲は、参加した多くの人の心に強く残りました。

展覧会期間中は、前庭に植樹された柿の木の後ろに「柿の木ボード」が設置され、美術展に参加したアーティストや美術関係者、ジュネーブ市民によって自由にメッセージが書き込まれ、大勢の参加で白いボードが真っ黒になりました。

同展は、この後1998年9月アメリカ・ニューヨーク国連本部、1998年12月ブラジル・サンパウロ、1999年3月インド・ニューデリーと巡回し、柿の木プロジェクトの里親募集の活動も同時に行われました。

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これまでの活動