展覧会 第48回 ベネチア・ビエンナーレ イタリア

会期:1999年6月12日~11月7日
「時の蘇生」柿の木プロジェクト実行委員会による展示。

ベネチア・ビエンナーレは2年に一度開催され、100年以上もの歴史をもつ大型の国際美術展です。
柿の苗木を会場の中心に展示し、これまでのプロジェクトの活動と参加者の紹介、ワークショップで制作された作品、プロジェクトでの制作物の展示と、新規参加者を募る展示が行われました。会場には、来場者が自由に描けるメッセージカードを用意し、壁中に貼ってもらいました。会期が終わるころには壁が見えないくらいの平和へのメッセージがびっしりと貼られていました。また、ワークショップ企画の募集も行い、会期中、実行委員と現地アーティストによるワークショップが数回実施されました。ワークショップにはベネチア周辺の小学校から500人ものこども達が参加し、制作された作品は会場内に追加展示されていきました。 柿の木カフェは日本館の会場外の公園で展開され、多くのべニス市民の方や通行人の方が参加するワークショップとなりました。この展示責任者は、芸大の学生だった加藤弘子さんが中心となり企画をたて、実行委員の力を結集して展示をしました。来場者からは「今までビエンナーレは地元市民が参加することはできなかったが、これは素晴らしい。」「会場が希望の明るさに満ちている」など大きな反響がありました。

この展示をきっかけに世界から200件近い植樹の申し込みがあり、柿の木プロジェクトはようやく世界的な市民権を得ることができました。

<ワークショップ実施アーティスト>
木谷安憲、清水淳、HANADA+K. blumfeld、日比野克彦、古川弓子、マテオ・ベルテッリ+渡辺まゆみ、ミケーレ・ドラセック、三嶋りつ恵

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