会期:2000年2月5日~3月22日
「時の蘇生」柿の木プロジェクト実行委員会による展示。
水戸芸術館は茨城県水戸市の中心部にあり、現代美術を紹介する代表的な美術館の1つです。2000年2月、1996年から柿の木実行委員の手によって進められてきた「時の蘇生」柿の木プロジェクトの活動を紹介するための展覧会が 学芸員の森司さんの企画で開催されました。
展示は実行委員を中心に行われ、これまでプロジェクトが人とのつながりで大きく成長発展したことに重点を置き、今まで関わってくださった方々のポートレートを中心に各植樹地の紹介、展示を行いました。会期中、ワークショップを開催、“学んで作る「柿の木キット」”も作成しました。また、宮島達男、海老沼正幸さんをはじめ、プロジェクト協力者で樹木医の小池伸男さん、1997年に植樹を行った岩手県江刺市(現在の岩手県奥州市)の松本賀久也先生、1998年に植樹を行った谷中学校の椎原晶子さんに講師として来ていただき、4回にもわたるレクチャーが開催されました。また、清水淳さんによるワークショップ “柿の木キッズ「大きな壁にらくがきしよう!」” も行い、子どもたちによる作品が壁一面に制作され、会期中展示されました。水戸芸術館では柿の木プロジェクトの新しい試みとして、「柿の木キット」を制作し、展示しました。「柿の木キット」には柿プロの年譜や、ポスター、柿の木ブロマイド、ぱらぱら漫画、カードセット等様々な要素と、創造性を刺激し、プロジェクトへの参加を促すさまざまな素材が詰まっています。
また、この展示を見て感激した河正雄さんが植樹を申し出、韓国へのプロジェクト実現につながりました。