植樹式 仲外公園(光州ビエンナーレ会場)

アジアで最初の植樹となった光州。アジアの反日感情などの心配もありましたが、重要な人々の公式な行事となっていて、式典は何事もなく無事に終わることができました。

今回の植樹は第三回光州ビエンナーレの展示企画委員でもある河正雄さん(在日韓国人)が水戸芸術館での展覧会を見てぜひ光州に柿の木をと希望されました。河正雄さんに話を聞いた光州市立美術館の金善姫さんもベネチアでこのプロジェクトを見ており、良き理解者になってもらいました。 植樹の2週間前になり、ビエンナーレ事務局次長の金相潤さんと河さんによる打ち合わせ、急転、このプロジェクトを光州ビエンナーレが仕切ることになりました。市長をはじめ、光州にある主だった人権関係の団体から主催の許可を取りつけ、植樹式が実施されました。残念ながらこども達は参加できませんでしたが、アジアに長崎の「被爆柿の木二世」が植えられ、たいへん意味深い植樹となりました。

式典には光州広域市市長、光州市立美術館館長、5・18記念財団代表理事、市民団体協議会代表、市内在住の方80名の方々が参加され、報道陣が多数駆けつけていました。 今後、美術館を中心にこども達へのワークショップを行っていくことを約束してくれました。(河さんは在日のアーテイストの作品を集めるコレクター。35年にわたって集めつづけた作品683点を光州市立美術館へ寄贈しています。今回の光州ビエンナーレでもこのコレクションをもとに「在日の人権展」が開かれていました。)

その後、国民感情から柿の木が引っこ抜かれた事件もありましたが、2001年再植樹。またその木も切られ、さらに2003年に再々植樹をしました。苗木は鉄条網を何重にもまいた柵で囲われました。「過去の歴史の事実を見た上で、互いに学び新しい関係を築くべきであり、柿の木1本育てられないで、こども達に命の大切さや平和が教えられるか」という河さんの熱い思いは通じ、柿の木は元気に育っています。

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