植樹式 ホッカディー・スクール

ホッカッディー・スクールは、世界各国からの生徒が集まる私立の女学校です。アーティストでもあり、小学校の先生ディー・メイズさんは1999年のベネチア・ビエンナーレで「被爆柿の木二世」に出会い、学校側に植樹を提案しました。原爆に関わるプロジェクトへの参加に反対する声もありましたが、日常の中で「被爆柿の木二世」を育てることでこども達が平和の大切さを感じ、異文化を理解することにもつながると訴え、理解を得ることができました。

植樹式は学校のロビーで行われました。ディー先生は事前に何回も柿の木のワークショップを展開し、準備をしてくれました。植樹式当日は、1年生から4年生までが柿の木のまわりに集まり、英語と日本語で平和の歌を歌いました。海老沼先生、参加実行委員のスピーチに続き、柿の実おりがみのワークショップを行いました。生徒たちは事前にたくさんの折鶴を折ってくれていて、日本のこども達へ折鶴をプレゼントしてくれました。また残りの折鶴は広島の原爆記念碑へ届けられました。

後日、ディー先生が送ってくれた手紙に生徒の一人がプロジェクトに参加して感じたことが載っていました。「平和を作ることはあなたの心の深いところで始まります。あなたが心を他の人へ開けば、こういう形で平和はみんなに広がるのです。」と。大変に印象に残りました。その後ディー・メイヤーさんが教育雑誌『ティーチング・トレランス』に載せた柿の木プロジェクト参加の体験記事が反響を呼び、その記事を読んだアメリカの教育関係者から多くの植樹申し込みが寄せられることになりました。

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