2000年、柿の木プロジェクトは「越後妻有アートトリエンナーレ2000」展に参加し、松代町太平地区の方々の協力のもと、空き家の民家を改造し、「柿庵」として展示を行いました。これをきっかけに、太平友の会、太平こども会から植樹申し込みがあり、松代町太平地区での植樹が実現しました。冬は積雪が厳しいため、3月10日に贈呈式、10月28日に正式な植樹式が行われました。
3月10日、松代町のイベント「冬の陣」のステージにて柿の木の贈呈式は行われました。式では、柿の木プロジェクトの説明、海老沼順子さんから柿の木贈呈、太平こども会代表の武田くんの挨拶がありました。
とても雪が激しく、気温も低かったにもかかわらず、多くの人々が集まってくれました。
10月28日に植樹式が開催され、よしだゆうさんによるワークショップが行われました。ワークショップには、植樹に立ち会ってくれた幼稚園児から高校生まで太平地区のこども達数名が参加してくれました。ワークショップでは、太平の収穫祭に合わせて植えられた柿の木が、10年後大きくなって実を付けた姿を想像し、2つのグループに分かれて大きな画用紙に実をつけた柿の木を描いていきました。柿の実と同じ色の太陽を背にして伸びる柿の木の絵と、違った表情の柿の実が描かれた絵がそれぞれ完成しました。この絵は松代の里の家に展示されることになりました。
柿の木はその後も松代町太平地区の人たちに見守られ、すくすくと成長を続けています。また、展覧会終了後も参加スタッフが「柿庵」に住んでいたこともあり、松代町太平地区の人々と柿の木プロジェクト実行委員の交流は、現在でも続いています。植樹10周年には、再び 柿の木の元へ集う計画をしています。