ゾンネンメーア在住の農家ヤープ・フェルセプットさんから植樹の申し込みがありました。ヤープさんはジャガイモなどの野菜を育てる傍ら、広大な農場にアート作品を設置し、毎年のように、世界中からアーティストを招いて音楽、演劇、詩やパフォーマンスを繰り広げる「農場祭り」を開催して地元の人々と楽しんでいます。柿の木プロジェクトの趣旨に感銘したヤープさんは、地元アーティストを中心に柿の木プロジェクト現地事務局を設立。当初はオランダ・日本友好400年にあたる2000年の植樹を目指していましたが、農場祭が開催される夏は植樹にふさわしいシーズンではないため、柿を鉢植えにして農場祭でお披露目して歓迎しました。この鉢植えの案は同じ年に植樹したライデン大学附属植物園とCBKライデンの担当者が助言してくれたもので、ふたつの植樹地は情報を共有し、苗木の受入れなど協力しあってプロジェクトを進めてくれました。そして、ヤープさんはゾンネンメーアから北にいったズィーリッゼーのコフシュ小学校に柿の木プロジェクトの趣旨を説明して理解を求め、2001年に植樹を実現しました。
植樹式を前に、小学校では アーティストのテーヤ・ファン・ホフテンさんによるワークショップが行われました。こども達は着物姿で「なぜ」「なに」という日本語を習字で書いたり、紙のうちわや凧、柿の種、折り紙などを制作しました。
植樹式では小学校のこども達がみんなで歌を歌って歓迎し、柿の木と植樹式に参加した実行委員の絵をたくさん描いてくれました。また校内の一室には日本の文化を紹介するコーナーが設けられ、ワークショップで制作した作品が展示されていました。