今回の植樹は、都市園芸家の方が1998年のニューヨーク国連本部の「意識のふち」展の柿の木プロジェクトの展示を見て、植樹を希望。その後、ファミリースクールの先生と出会い、正式に植樹申込みを行いました。
ファミリースクールはニューヨークの国連の近く、町の中心にあるため庭がなく、少し離れたブルックリン植物園に交渉し、4月27日に、ブルックリン植物園で植樹式が行われました。ブルックリン植物園は以前から柿の木プロジェクトに興味を持ってくれていました。当日のワークショップは、こども達の手で大きな帆に被爆柿の木に対する絵やメッセージを描いたものでした。美しい青空の下、こども達は力強く平和のメッセージを読み上げてくれました。この日は、ブルックリン植物園で毎年行われている「さくら祭り」の最中だったこともあり、こども達は日本語で「サクラサクラ」を歌ってくれました。様々な事情が重なり、この日の植樹式では、柿の木は大きな植木鉢に仮植えとなりました。この年の9月11日に、世界貿易センタービルを襲った恐ろしい同時テロがあり、柿の木プロジェクトが中心となり、ファミリースクールのこども達へ励ましのメッセージを届けました。その後、残念ながら柿の木が枯れてしまったという連絡が先生からありました。