グラスゴー植物園は市内の西部中心街に位置しています。植物園は市民にとって憩いの場所となっています。現地中心者のジェリー・ルースさんは、詩人であり、植物園では「ポエット・イン・レジデンス」という立場で、様々なイベントを企画しています。2001年春、日本を訪れた際、柿の木プロジェクトの事務局を訪問してくれました。
グラスゴーの植樹式、当日は雲ひとつない晴天に恵まれました。参加者の年齢層は幅広く、お年寄りからこどもまで参加しました。時間になると続々と参加者が集まり始め、犬連れの人や車椅子に乗っている人も気軽に参加してくれました。ジェリーさんの努力により、グラスゴー市内のいろいろな学校を巻き込んだ多彩なパフォーマンスが展開されました。
特にスピーチ直後に行われた、心身障害者の方々と一緒にギターの演奏に合わせてうたった唄は、とても自然なカタチでみんなが参加できた素晴らしい企画でした。ダンスパフォーマンスや太鼓実演、太極拳のパフォーマンスがあり、1時間のセレモニーはあっという間に過ぎてしまいました。パフォーマンスは内容の濃いものばかりで、特にラリー・ブトラーさんの太極拳のパフォーマンスは人と大地の繋がりを実感できるもの。また朗読は日本にはない民族問題を露出させたものでした。
柿の木の植樹場所は日当たりがよく、小高い丘の上にあり、公園全体を見渡すことができるよく目につく場所でした。植樹式の後、柿の実折り紙を教えたところ、6月のワークショップで実施するとのことでした。式典には、イースト・パーク学校の児童、グラスゴー水産大学の学生、ヒルヘッド 高校の生徒、ライジング・ドラゴン・タイチ、ピョチョ・タイコ、クリーブデン中学校の難民捜索者グループなど、地域の多数の団体が参加しました。