現地事務局担当者のリカルダ・マクドナルドさんは終始笑顔のとてもタフで情熱家のアーティストです。2001年3月、柿の木は無事、カナダのバンクーバーに到着し、すぐにポッドに借り植えしました。
2001年5月10日、リカルダ・マクドナルドさんは北バンクーバーのフロム小学校で6年生と7年生の29人を対象としたワークショップを実施しました。柿の木プロジェクトを紹介し、こども達と一緒に柿の木のことを俳句に詠んだり、柿の実おりがみを現地に住んでいた日本人の小川元子さんにも手伝ってもらい折りました。このとき、柿の木はポットに植えていたのですが、とても元気がよく、芽が出てきそうな様子でした。
当初2002年3月に植樹予定だったのですが、現地事務局のリカルダさんとようやく植樹場所に決まった、マルグレイブ学校が行事で忙しくなり、延期となりました。その間、地元のガーデナーさんに柿の木は預かってもらいました。その後、紆余曲折ありましたが、 リカルダさんの努力が実り、2003年3月に無事、マルグレイブ学校で植樹式を行えるようになりました。しかし、またしてもこの3月、中東でイラク戦争が始まり、植樹式は5月16日まで延期となります。 日本から出席予定だった実行委員は渡航が難しくなり、結局式典には出席できませんでした。申し込み当初から協力いただいた小川元子さんが残念なことに病気のため亡くなりました。2003年5月16日の植樹式には元子さんの友人たちが参加し、柿の木はウエストバンクーバーにようやく根をおろすことができました。
2005年6月、カナダのコリンウッドスクールの植樹式参加の時にマルグレイブ学校を訪問しました。今回の訪問には、小川元子さんのご家族、友人の実行委員も同行し、リカルダさんと親交を深めることができました。柿の木は日当たりの良い場所に植樹されていて、元気いっぱいすくすくと成長しています。