2004年11月から2005年1月まで植樹に先がけて開催された「『時の蘇生』柿の木プロジェクト in ハラ・ミュージアム・アーク」の展覧会が無事終わりました。 会期終了4カ月後の5月14日、被爆柿の木二世の苗木が敷地内に植樹されました。
植樹式当日は「いのち」「再生」「未来」をキーワードにいくつかのワークショップを実施しました。松岡美術研究所の松岡マキ子さんによる早朝ワークショップでは、NHKの生中継もあり、柿の木を中心に子どもたちが牧場内の朝の景色を描きました。樹木医の海老沼正幸先生と小池伸男先生よる 『「木のお医者さん」と語ろう』では、柿の木のものがたり、いのちの話をしていただきました。ワークショップ『みんなで「再生」にチャレンジ‐木から木を』では、敷地内に落ちている樹木の廃材を利用し、折り紙や紙風船と一緒に、廃材をコラージュして3本の柿の木を作りました。取り付けられた柿の葉にはこども達により「平和」へのメッセージが書かれています。
植樹式、被爆柿の木2世の苗木の周囲にはワークショップで「再生」された柿の木を配置しました。植樹は参加したこども達の手で行われ、柿の木の根元に代わるがわる土をかけていきます。植樹後もワークショップが開催され、美術館のガーデンではアーティストの木谷安憲さんによる「かきのきおやこ」の紙芝居が上演されました。昨年の11月、ワークショップで美術館内の壁面に制作された大きな柿の木の絵は植樹式の当日も参加する方々に披露され、この日「再生」された3本の柿の木も一緒に展示されました。