植樹式 セント・ロッコ教会の隣にある植物園(イタリア・ブレーシア・グッサーゴ市)

イタリア、グッサーゴ市のヴェントゥレッリ市長は、2008年11月に広島-長崎を支援する市民アピールの計画書にもサインをし、2007年9月~2008年3月の間、グッサーゴ市は、イタリアで6万人以上の署名を集めた「核兵器の無い未来」キャンペーンをサポートしてきました。また、市長は、グッサーゴ市「平和・連帯会議」議長もつとめています。「平和・連帯会議」は、地方行政の立場で、人々が過去の過ちをくり返さないように、人々の心の中に、善悪の概念を平和文化によって深く根付かせる活動をしている機関です。そんな想いから、グッサーゴ市の人々は、柿の木が平和と希望のシンボルとなることを願い、2009年3月21日に「被爆柿の木二世」を、市内のセント・ロッコ教会に隣接する植物園に植樹しました。

セント・ロッコ教会は、町の中心に位置する小高い丘の上にあります。人々は、平和と穏やかな風景を楽しみながら歩いてすぐに教会にいくことができ、また、丘から見る景色は、素晴らしいものです。今回、残念ながら日本から海老沼先生、実行委員のメンバーは植樹式に参加できなかったのですが、昨年イタリアへ到着した柿の木5本をこの1年間大切に保管し世話してくださった田中昭三さんと日伊文化協会のマニセラさん夫妻が、植樹式に参加してくださいました。セント・ロッコ教会の前に約50名以上の小学生・中学生そして父母たちが柿の木の元に集まってくれました。マニセラさんからイタリア語で海老沼先生のメッセージが紹介された後、マニセラ夫人からは日本語でもメッセージが紹介されました。ヴェントゥレッリ市長の挨拶の後、こども達は柿の木ふろしきを大きな棒につけて旗のようにして高く掲げ、参加者全員がその旗に続き、植樹場所まで歩いて移動しました。植樹では、メッセージを入れた小さなカプセルを一緒に埋めました。こども達全員が両手一杯の土を柿の木へかけ、大人たちも土をかけました。植樹後、田中さんから柿の木の育て方について説明し、いくつかの質問に答えました。

植樹に先がけ、グッサーゴ市では、フィルムの上映会を行い、核の武装解除についての勉強会も開かれました。また、2009年3月14日~21日には「広島」という展覧会も開催しました。一方 政府は、2010年の核物質を増殖させない協定の検討会議の準備を進めています。今後、教会の管理人さんが、こども達のために柿の木の成長を手助けするボランティアグループと一緒にお世話いただくことになりました。

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