ジェロラモ・カルダノ高校は、長年にわたり、レジスタンス運動教育協会(IpR)やイタリア全国パルチザン協会(A.N.P.I)が貢献してきた記憶を評価するプロジェクト、特に強制収容所に関するものやアウシュヴィッツ訪問を実施することで、これを支持してきました。
広島と長崎の悲劇についての学習を深め、知識とその出来事に関する記憶によって、二度とこのようなことがおこらないようにしていきたいという思いから、今回、柿の木プロジェクトへ応募をしてくれました。
申込みは、高校の先生、ダニエラ・カンピオッティ先生からでしたが、学校が一体となり、柿の木を迎え入れてくれました。
4月13日の植樹式では、植樹に先駆けて、講堂で、平和に関する全体会議が開催され、先生方の発表、高校生の代表7名による発表がありました。ミラノかに日本総領事も参加してくださいました。会議の最初と最後には、ピアノとチェロの演奏がありました。
ワークショップは、会議と同時に実施されており、この地域のパルチザンの画家を招待し、高校生たちと一緒に大きな柿の木を描いた作品を壁に制作しました。大きな柿の木の実には、メッセージが描かれており、絵の真ん中の上には、大きな太陽の絵が掲げられています。
植樹は、校舎の前に小さな日本庭園風の庭をつくり、その中に柿の木が植樹されました。
柿の木の後ろには、1.2メートルほどの竹垣が立てられ、柿のまわりにも短い竹で囲いがつくってあります。海老沼正幸先生のスピーチの後、高校生の代表数名と、職員理代表数名がシャベルで土をかけました。