サンジョバンニ公園は、もともと屋敷だったところに、1908年、精神病院が建てられ、その後、市、州、大学による運営となって、一般市民に開かれた広場になった経緯があります。現在では、5000種もの多様なバラ園が作られ、子どもたちや老人たちの憩いの場となっています。
今回の植樹は、イタリアのガーデニアという雑誌の編集者をしているティッツィアーナ ボルタさんが、イタリア、ブリンディジ州、ヴァレ・ディトリア植物園とアフガニスタン、カブール国立美術館の2ヵ所とともに植樹申込をしてくれました。
植樹式には近隣の人々30名ほどが集まり、ティッツィアーナさんのスピーチに続き、数名の方のスピーチの後、海老沼先生がスピーチしました。
その後、広場の中央にある白い石に囲まれた直径2メートルほどの花壇に被爆柿の木2世の柿の木は植樹されました。10名ほどの子どもたちは大きな植木鉢から土をとり、素手で柿の木に土をかけていきました。植樹の最後には、参加者が全員、柿の木を囲んで手をつなぎ、メッセージをのべました。柿の木ふろしきの贈呈も行われました。
女の子のスピーチの後、弦楽器やタンバリンの演奏にあわせ、ブラジルダンスが披露されました。風が強く、少し寒い植樹式でしたが、これから、市や県、学校などが協力して柿の木の世話をしてくれることになります。