「カブール平和と希望の庭」は、グローバル・ホープ・ネットワーク・インターナショナルとアフガニスタン文化省が協力して実現されました。カブール国立美術館の中に位置しています。
庭園とその施設は、芸術分野に美とインスピレーションをもたらし、平和と希望に寄与することを目的に計画、完成されました。庭園は「パラダイス」や社会の中にしばしば存在する抑圧的で敵対的な要素から避難するためのオアシスのような感じを与えるものです。ここは内省、創造、意見交換、そして芸術分野の発展と健全さのための刺激の場となるべきものです。この庭園が多くのアフガニスタン人にとって、喜び、平和、希望の源となることが望まれています。
カブールの植樹は、イタリアのガーデニアという雑誌の編集者をしているティッツィアーナ ボルタさんが、イタリア、トリエステ、サンジォバーニ広場とイタリア、ブリンディジ州、ヴァレ・ディトリア植物園の2ヵ所とともに植樹申込をしてくれました。柿の木は日本からイタリアに送られ、イタリアからアフガニスタンへ輸送されました。
6月9日の植樹式に先駆け、4月15日に海老沼先生の参加の下、イタリアのカステーニャートでカブールへの苗木の贈呈式が開催されました。大きな建物に囲まれた石畳の広場で、ティツィアーナさん, 海老沼先生のスピーチも行われました。
また、場所をかえ、屋内で、この日の朝9時からカステニャートで実施されたフランチャコルタ平和行進の報告も行われました。ここでは、ギターの演奏と歌があり、人々に黄色と白のテープがまわされて、そこに人々はメッセージを書き込んでいきました。ティッツィアーナさんのスピーチ、カステニャー市長の挨拶もありました。
イタリアからカブールに送られた苗木は無事にアフガニスタンに到着し、6月9日、カブール国立美術館の敷地内にある「平和と希望の庭」での植樹式は行われました。
敷地のまわりには、銃を持った兵士たち数名が植樹式を見守ってくれていました。塀にかこまれたこの庭園には、たくさんのバラが咲き、噴水もあります。柿の木はレンガブロックで囲まれた花壇に植樹されました。代表者のスピーチの後、ギターの演奏をみんなで楽しみました。庭園内の建物の壁には、柿の木ふろしきがかけてあり、リボンで飾られています。KAKI TREE PROJECTとデコレーションされた素敵なケーキも用意され、植樹式の後、参加者にふるまわれました。
この長崎の「被爆柿の木2世」がアフガニスタンの人々の心の灯となってくれることを、私達、柿の木プロジェクトのメンバーは遠く日本から祈り続けています。この植樹に尽力してくださったティツィアーナさんに心から深く敬意を表し、感謝します。