ヴァレ・ディトリア植物温室園のあるチステルニーノはプーリアの中心に位置し、他の二つの港町(ターラントとブリンディシ)の中間に位置します。ヴァレ・ディトリア植物温室園は、2004年パオロ・ベッローニ氏によって作られた公園で、生物の多様性を豊富に示唆してくれる公園です。そのためプーリアの学校の生徒たちが訪れては研究を続けています。宗教的意味合いから平和のシンボルの木とされているイチジクの木が300種類も植えられ管理されています。
今回の植樹は、イタリアのガーデニアという雑誌の編集者をしているティッツィアーナ ボルタさんが、アフガニスタン、カブール国立美術館、イタリア、トリエステのサンジォバーニ広場の2ヵ所とともに植樹申込をしてくれました。
植樹式の日、こどもたちは1台のスクールバスを何度も学校と植物園を往復させて、やってきました。
広大な敷地の中に直径20メートルぐらいの花壇が作られ、花壇にはラベンダーがたくさん植えられ、迷路のような道がつけられています。
人々が集まってくるときに、子どもたちの吹奏楽部の演奏によって出迎えられました。
人々は赤いテープで囲まれた花壇の外側に集まり、プロジェクトについての説明、海老沼先生からのメツセージを聞きました。さらに花壇の真ん中に立つ3人の女の子による詩の朗読がありました。
その後子どもたちは、大人たちに先導され、迷路のようになった花壇の中の道を花壇の中心の柿の木の植樹場所まで歩いてきました。そこで、海老沼先生と柿の木を歓迎して、子どもたちから、日本語で「夕焼けこやけ」とイタリア語の歌、女性による祈りのようなパフォーマンスが行われました。子どもたちは二人1組で、柿の木に土をかけていき、最後に柿色の風船を大空高くとばました。
畑の外側には、木の形をしたメッセージボードが立てられ、子どもたちが柿の実の形の紙にメツセージを書いて、貼っていきました。