伊尾木忠霊塔広場 植樹式
(日本・高知県安芸市)

植樹の申しこみをしてくれた楠瀬孝子さんは、2002年2月17日の高知県立美術館の植樹式に参加し、いつか自分の町でも「被爆柿の木2世」を子どもたちと共に植樹したいと考えていました。
柿の木プロジェクト in Aki 実行委員会をたちあげ、伊尾木地区社会福祉協議会との共催で、植樹式が企画されました。
2月23日の植樹式は、3部構成。第1部は、「被爆柿の木」の植樹場所である伊尾木忠霊塔広場にて行われました。忠霊塔広場は柿の実折り紙で、とても素敵に装飾されており、副市長、教育委員会も来賓として参加して下さり、地元の子どもたち、お年寄りがたくさん集まってくれました。佐々木実行委員長のあいさつの後、子どもたちに苗木の贈呈が行われ、プロジェクトの代表、宮島があいさつ、海老沼先生のメッセージ紹介、副市長のあいさつがありました。その後、1本の柿の木が子どもたちの手によって広場の角地に植樹され、参加者みんなで記念撮影をしました。その後、6人の子どもたちによる書道パフォーマンス、絵の具アートが行われ、素晴らしい作品が完成しました。
第2部は、伊尾木公民館に会場をうつし、実施されました。1階の部屋では、「AKI  KAKI メッセージ展」も同時に開催され、地元の子どもたちや、楠瀬さんの呼びかけに賛同してくださったアーティストたちの作品も展示されていました。ここに作品を寄せてくださったアーティストは、高知出身のまんが家、くさか里樹さんの柿のキャラクターなど。2階の大ホールでは、子どもたちによる太鼓のパフォーマンスや共同作業所ホップあきのダンスパフォーマンス、尾崎あゆみさんの独唱に続き、子どもたちによる紙芝居「柿の木おやこ」の上演。また地元の婦人のフォークダンス、そして、最後は高知らしく、子どもたちによる「よさこい」でしめくくられました。
その後、1階の展示室では、地元の高校生たちの指導により、灯篭の絵付け、折り紙WSが開催されました。
第3部は、暗くなるのをまって、16時30分から、「時の洞窟」と名付けられた「伊尾木洞」に会場を移し開催されました。子どもたちが絵付けした灯篭に火を灯し、洞窟の中は美しくライトアップされました。そこで、中山直一氏による創作ダンスが披露されました。洞窟全体、そして人々の中を縫うように大きな動きのある躍動感のある素晴らしいダンスパフォーマンス、幻想的な雰囲気に人々は魅了されました。
最後に参加者全員で、「ビリーヴ」を大合唱。大感動の中、楠瀬さんのあいさつで植樹式は終わりました。
日本国内でここまでアトラクティブな植樹式は珍しく、とても感動した一日でした。

blog画像
blog画像
blog画像

これまでの活動