アウグスト・リーギ高校 植樹式
(イタリア・ローマ)

アウグスト・リーギ高校の生徒、ロレンツォさんが20118月に亡くなったことに対して、追悼の意をこめて、植樹は申し込まれました。

1000人ほどが通う校舎は別のところにあるそうですが、植樹式は、20世紀始めの建物の前庭で行われました。建物内では、亡くなった生徒さんの追悼の映像が流され、天井からはたくさんのメッセージが糸でぶらさげてあります。

校長先生、美術担当の先生のあいさつの後、チェロの演奏の中、白いおそろいのシャツを着た生徒による詩の朗読、ギリシャ神話の悲劇の一幕が紹介されました。また、中国に伝わる、柿の木にまつわる七つの徳の話、「長寿」「強い」「美しい」「豊穣」・・・(注釈 後述)もありました。その後、生徒達の歌が披露され、フランチェスコ氏、海老沼先生のあいさつと続きました。

植樹は、生徒一人ずつが柿の木に土をかけていきました。

最後に苗木にオレンジのリボンが掛けられました。

ご遺族に柿の木ふろしきが贈られ、ロレンツォさんのお父様より、お話がありました。

ロレンツォさんのご冥福をお祈りいたします。

*柿の七徳について

俗謂柿樹有七徳。一寿。二多陰。三無鳥窠。四無蟲。五霜葉可翫。六嘉実。七落葉肥大。

(太平広記巻411所引『酉陽雑俎』)――「俗に、柿の樹には、ずばぬけた長所が七つあるという。一は、寿命が長い。二は、日蔭が多い。三は、鳥の巣がない。四は、虫がつかない。五は、霜葉が鑑賞できる。六は、果実がよい。七は、落ちた葉が肥えていて大きい。」(今村与志雄氏訳

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